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商業印刷とは?種類の例や出版印刷との違い、流れを解説

この記事では、印刷業の分野のひとつである商業印刷について解説します。

商業印刷とは

「商業印刷」とは、企業や団体などの事業活動で使用される印刷物を製造する印刷業の分野です。

印刷業は「出版印刷」「商業印刷」「証券印刷」「事務用品印刷」「包装印刷」「その他印刷」の分野に分けられ、「商業印刷」はその内のひとつとなります。

商業印刷で作られる印刷物の種類例

「商業印刷」は「宣伝用印刷」と「業務用印刷」の2つのカテゴリーに分けられます。

宣伝用印刷

「宣伝用印刷」は、社外向けの事業活動で使用される印刷物のカテゴリーです。

  • チラシ
  • パンフレット
  • リーフレット
  • カタログ
  • ポスター
  • ダイレクトメール など

業務用印刷

「業務用印刷」は、社内向けの事業活動で使用される印刷物のカテゴリーです。

  • マニュアル
  • 社内報
  • 報告書
  • 社史
  • 名簿 など

商業印刷と出版印刷の違いとは?

印刷業には「商業印刷」の他に「出版印刷」という分野があります。「出版印刷」とは、主に書店で販売されている書籍や雑誌など出版社が発行する印刷物を製造する印刷業の分野です。「出版印刷」で扱う印刷物は「定期出版印刷物(主に雑誌)」と「不定期出版印刷物(主に書籍)」の2種類に分けられます。出版印刷物の大きな特徴として、書籍は「ISBNコード」、雑誌は「雑誌コード」といった流通コードで管理されています。新聞社が発行する新聞も出版印刷の定期出版印刷物に含む場合があります。

商業印刷・・・企業や団体などの事業活動で使用される印刷物
出版印刷・・・書籍や雑誌など出版社が発行する印刷物

商業印刷の流れ

商業印刷において一般的な印刷方式であるオフセット印刷の場合は、以下のような流れになります。

①プリプレス工程

  1. 企画・デザイン
  2. 製版(データ入稿、面付け、RIP処理、校正)

②プレス工程

  1. 刷版
  2. 印刷

③ポストプレス工程

  1. 加工(断裁、製本、折加工、表面加工、ミシン加工など)
  2. 梱包・配送

商業印刷のコストについて

商業印刷物のコストは部数とクオリティで概ね決まります。ここではコスト、部数、クオリティに関するポイントをいくつか解説します。

部数とクオリティ

特に宣伝用印刷の場合、一般的には、配布部数が多いほど広告宣伝効果が高まり、また、企画内容、デザイン、色再現性、用紙の種類といった印刷物自体のクオリティが高いほど大きな成果が得られる可能性が高まると考えられています。大部数・高クオリティほどコストが上昇します。通常は予算が限られているため部数とクオリティのコスト配分はトレードオフになることが多いです。

印刷方式の違い

商業印刷では印刷方式として主に「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」がよく利用されます。

オフセット印刷は版が必要ですが部数が増えるほど1部あたりの単価が下がるという特性があり、少部数の場合はオンデマンド印刷、大部数の場合はオフセット印刷がコスト面で適しています。

画質や色再現性の高さはオフセット印刷の方が優れています。またオフセット印刷はオンデマンド印刷に比べて工程が多くスケジュールを要します。

» オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いとは?各特徴や選び方を解説

印刷物の形態

印刷物の形態は、端物印刷(チラシ、リーフレット、ポスター、ハガキなど一枚物)と冊子印刷の二種類に大別され、用途や掲載する情報量により適切な印刷物の形態を選択します。

通常は仕上がりサイズやページ数が大きいほど1部あたりのコストが上昇します。用紙は品質が高くまた厚いほど高級感が増しますがコストも上がります。後加工の有無や種類によってもコストが変動します。

印刷色

一般的にはモノクロ印刷の方がカラー印刷よりも安価になります。特色印刷はカラー印刷よりも高価になります。

輸送と保管

通常は、部数、用紙のサイズ、用紙の厚さに比例して重量や容積が増えるため、配送料などの輸送コストも上昇します。特に大部数印刷は納品される分量が多くなる可能性があり、保管場所などのファシリティコストが発生する場合があります。

使用期間

特定の期間内で配布し使い切る必要がある印刷物は、足りないと機会損失に、使い切れないと無駄になりますので、適切な部数で製造することが必要です。また、長期間使用する印刷物は、耐久性や変色を考慮した用紙の選択が重要です。

印刷物のデザイン制作

クオリティの高い印刷物を作成するには、デザインスキルだけでなく、印刷についての専門的な知識も要求されるため、基本的には専門のプロに依頼した方が賢明です。

デザインの外注先としては「広告代理店」「印刷会社」「デザイン制作会社」などが考えられます。ややリスクが上がりますが「クラウドソーシング」や「個人デザイナー」であれば外注コストを抑えられる可能性があります。

印刷の手配

印刷物のデザインデータが出来上がったら印刷の手配となります。印刷の手配は、デザインの外注先にそのまま依頼するか、自前で行うかの二択になります。自前で手配をする場合は、ある程度印刷についての知識があった方がトラブルも少なくスムーズです。

印刷の手配先としては主に「印刷会社」「印刷通販」「出力センター」などが考えられます。

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まとめ

今回は、印刷業の分野のひとつである商業印刷について解説しました。近年では出版印刷とともに電子化が進んでいる分野ですが、電子化された情報を見てもらうためにはユーザーのITスキルや能動性に頼る必要があります。一方、印刷物は手元にさえあれば誰でもその場で手軽に見てもらうことができるという大きな利点があります。目的や対象ユーザーにより適切な情報伝達手段を選ぶことが重要です。

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